マジックアワー集 2018上半期編

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先週末は台風24号襲来により自転車に乗れなかったので、今回は今年上半期にロードバイクやご近所ポタリングの際に撮影したマジックアワー湘南編をまとめてみました。

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マジックアワーは夜明前の数十分間または日没後の数十分間という意外と短い時間帯なのですが、空模様や日没位置により刻一刻と変化していく光景が楽しめます。

写真撮影する観点では太陽光が水平線から消えた直前または直後の時間帯により影がほとんどなくなることで、誰でもマジックをかけられたかのような幻想的でフォトジェニックな写真が撮れるという意味でも最近使われているようですね。

また登山家の場合はどちらかというと朝焼けをモルゲンロート、夕焼けをアーベンロード(ともにドイツ語)という言葉の方が使われているかもせれません。

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▲太陽光の種類とマジックアワーの原理です

一般的に日中は空が青く見えて、朝焼けや夕焼けが赤く見えるのは太陽光からのレイリー散乱[ぴかぴか(新しい)]によるものといわれてます。

太陽[晴れ]から発せられる赤色の光は波長が長いけど散乱が弱いので、地球と太陽[晴れ]と離れる時間帯、つまり日の出・日の入りの時間帯はともに大気を通過する距離が長いので波長の長い赤い光が散乱を受けやすくなります。

逆に青色の光は波長が短いけど散乱が強いので、地球と太陽[晴れ]との距離が縮む日中の時間帯は青空になるんですね。

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それでは真冬の1月からスタートです

▲1月中旬:逗子の大崎公園ライド時に撮影したマジックアワー

真冬の撮影は空気が澄んだ日が多く富士山がクッキリと映るのは最高なんですが、薄手のローディールックでの撮影タイムは寒すぎて凍えてしまいましたが(笑)

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▲2月:片瀬江ノ島(片瀬西浜海岸)

ここはポタリングの定例コースですが最近はマジックアワーの撮影目的で訪れることがほとんどになりました

観光客で賑わう江の島水族館付近より波打ち際まで降りての撮影により臨場感も楽しめます^^

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▲2月:茅ヶ崎のシンボル「烏帽子岩」

海沿いCRでのんびり買い物がてらに平塚までポタした際に帰路で撮影したものです。

烏帽子岩は遠目でもすぐ分かり、その特徴的な岩の形からとても存在感のある岩です。

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▲3月中旬:横須賀ライドの帰りに立ち寄った稲村ヶ崎公園です

この日はせっかく三脚も担いできたものの海からの強風により露光時間を稼げなかったので失敗作です(笑)

その後悪条件での撮影回数を重ねるうちにロードバイクに搭載する撮影機材も最小限に留めながら、自分なりに工夫して撮影するようになりました。

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▲3月下旬:片瀬西浜海岸から富士山 左に箱根山と金時山

この写真はハーフNDフィルターを使用しています

江の島周辺から見る日没位置は春先からは次第に富士山の右側に移動していきます

日の出・日の入りマップでチェックすると便利です

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そして日没後にND400を使用して長露撮影した富士山

マジックアワー時にあえてNDフィルターを使用すると、長露撮影により人間の目に見えない様々な光の描写が楽しめます。

NDフィルターはもともと山奥での渓流や滝の撮影時に、また日食など太陽を撮影する際に使用するシーンが多かったのですが、近年はもっぱら海での撮影する際の使用頻度が上がりました。

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春の嵐が結構吹いていた時期でしたが、この日は珍しく無風によりじっくり撮影に専念出来ました。

本当に天候って日々目まぐるしく移り変わるものだと感じます

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▲4月上旬:渋沢丘陵ライド時の帰路で立ち寄った大磯照ヶ崎海岸からのマジックアワー

SPDシューズを履きつつも磯を伝って歩き三脚を立てて撮影したのですが長露撮影中、終始押し寄せる波を気に掛けながらだったので結構スリルがありました(笑)

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▲5月のGW ポタで訪れた茅ヶ崎ヘッドランド付近からのマジックアワー

この日は強風&砂嵐吹き荒れる日で訪れた時間帯、海岸にはほとんど人影はありませんでしたが(笑)

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反対側の東の空には遠くに浮かぶ江の島とわずかな太陽光に照らされた中紅花色の薄っすらとした雲

マジックアワーの楽しみは西の空だけではないんですよね^^

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湘南平のテレビ塔の先に聳える夕焼けに映える富士山のシルエットには癒されました^^

一般的に高気圧が安定して張り出す2月、5月、10月などは経験上綺麗な夕焼けが拝める確率が高い気がします

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▲6月の逗子方面へリハビリライド時に立ち寄った稲村ヶ崎からのマジックアワー

いつもながら多くの観光客がところ狭しと同じ方向にカメラをかざしていました(笑)

なので自分はいつも少し離れた秘密の場所?から撮影することにしています^^

この時期は太陽が沈む方角が丹沢方面となり夕日は向かって右側に沈むので、江の島と夕陽のコラボ撮影は出来ないのは残念。

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なので江の島と富士山をズームでコラボ撮影(ND3200使用)

古くから使用しているND400とND8を重ね合わせてND3200でSS:15秒~30秒程度で撮影することが多いです。

撮影ポイントは一度NDフィルターなしでAFで試し撮りしてから、その後はMFに変えてピントを固定してから、撮影条件をいくつかのパターンで撮影するのですが、絞りは開放気味、ISOも100~400での長露撮影することが多いです。(あくまでも素人カメラマンです)

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最後は片瀬西浜よりマジックアワー・富士山・金星☆も楽しめます♪

この時は金星を強調したかったのでソフトフィルター(デフュージョンフィルター)を使用してます。

これからの季節は次第に空気が澄んでくるのでマジックアワーの撮影に適したシーズンになりそうです

そして最後におまけです

10月2日台風一過の翌朝早朝出勤時に東の空を眺めたら、とても綺麗な朝焼けだったので思わずビジネスバッグからコンデジを取り出して撮影しました。

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これだけ朝焼けが綺麗だと、山でのモルゲン(モルゲンロート)も最高なんでしょうねぇ~

まだ眠い目を擦りながらも6時前の電車に乗車したのですが、今日はまさに早起きは三文と徳といった感じでした^^


コメント

  1. kinkin より:

    スッキリした晴天も良いし、霞がかかった日もなかなかで甲乙付けがたい
    ですね^^;

  2. majyo より:

    こちらで拝見するマジックアワー
    多分、写真の方がきれいなのでは・・・と思っています。
    一度本物を見たいです。しかし海は遠い

  3. achami より:

    素晴らしい景色を、ありがとうございました♪
    お山で初めてモルゲンを見た時の感動は、今も鮮明に脳裏に焼き付いています。

  4. ASAT より:

    湘南の海と富士山、さらにマジックアワーの時間帯は、湘南とは思えないほど、素晴らしい風景。。。。
    このなんとも言えない「色」が、凄いひきつけるんですよね。。

    この素晴らしい景色に感動しながら、そのうらで「やべー!日没じゃん」と、必死にペダルを回す自分が居たりします(爆)

  5. よしころん より:

    朝日、夕陽の海への映りこみがうっとりする美しさです♪
    私はハーフNDの利用が多いかもしれません。

  6. あおたけ より:

    撮り溜めたマジックアワー集、
    どのお写真も夕空から夜空へと移ろう刻の
    橙と藍のグラデーションが素敵ですね〜♪
    波打ち際や富士山が写し込めるロケーションも
    素晴らしいです(^^)
    休日のこの時間になるとお酒が入っちゃう私ですが、
    お天気のいい日に撮影へ出かけてみたくなりました☆

  7. creeker より:

    kinkinさん

    そですよね。今の時期は秋らしいマダラ雲とか結構イイですよね^^
    ですので取り敢えずカメラ担いで自転車で走り回ってシャッターチャンスを狙う楽しみ方もあると思います。

  8. creeker より:

    majyoさん

    撮影時は一部フィルターなど使用しているので綺麗に写せるメリットはあるのですが、やはり実際の海ですと波の音や潮の薫りを感じながら広大な大海原を眺められるので写真では伝えられないものが多いと思います。
    これは自転車でのヒルクライム時の急こう配の坂道の写真と全く同じことが言えると思います(笑)
    そのような意味でも現場の雰囲気に少しでも近づけるような写真を撮れるように出来ればいいなぁと思います^^

  9. creeker より:

    achamiさん

    山でのモルゲンは本当に感動的ですよね!
    お山には久しく登れていないので、こちらもそろそろ登りたくなってきました^^

  10. kuwachan より:

    素晴らしい瞬間ですね~。
    どれも素敵です!
    富士山のシルエットってやっぱり絵になりますね^^

  11. creeker より:

    ASATさん

    以前はどちらかと言うと夕陽が沈む撮影を終えたらさあ帰ろうという感じでしたが、最近はそこからが勝負という時間帯という感じになって来ました(笑)
    独特な色合いを楽しめるマジックアワーは本当に心休まる時間帯ですよね^^

    でもおしゃるとおり、気が付いたらいつも真っ暗闇のナイトライドというのが習慣化されてきているのがネックですが(笑)
    これから寒くなる季節は、防寒着を着込んでの撮影シーンが増えそうです。

  12. creeker より:

    よしころんさん

    よしころんさんの様な高山での星空撮影にもいつも感動しております^^
    NDの種類も豊富ですし、いろいろとシーンに応じて使い分けているのですが荷物がかさ張るのでなるべく工夫して持ち運ぶようにしております(苦笑)

  13. creeker より:

    あおたけさん

    いつも自転車で走る際は荷物が重くなりつつも必ず一眼レフとミニ三脚を担いで走っているので、夕方にマジックアワーに巡り合えないとショックなことが多いです(笑)
    波打ち際は臨場感もありますし、三脚を置く位置もいつもギリギリなところを狙って撮影しているので結構スリルもあって楽しいかもしれません^^
    私も休日のこの時間はビールタイムなんですが、最近は天気予報や空模様などを確認しながら夕方はなるべく走りに行く機会が多くて、海辺で飲みたい気分をグッと抑えて喉カラカラでいつも撮影に没頭してしまってます(笑)

  14. creeker より:

    kuwachanさん

    マジックアワーの時間帯は数十分間とまさに短い瞬間の連続ですので、様々な光景を撮る楽しみがあると感じてます^^
    富士山をメインに撮影する機会が多いので、今回は富士山が撮れたシーンだけUPしてみました(笑)

  15. joyclimb より:

    マジックアワーの景色、とても素晴らしいです。
    4月上旬の大磯照ヶ崎海岸の写真、海が雲海のようです。

  16. Jetstream より:

    富士山は眺める、撮るには日本一です。
    いいシーンだけでなく、撮るのが上手いですよ!
    ブルーとオレンジのマジックですね。

  17. creeker より:

    joyclimbさん

    荒れた海もスローシャッターで撮影すると雰囲気がガラリと変わるので面白いものです^^
    これから秋も深まり紅葉シーズンですね!

  18. creeker より:

    Jetstreamさん

    やはり日本人らしく夕方に富士山が見えるか見えないかいつも気にしながら走ってます(笑)
    なるべく良いシーンにいつでも巡り合えるよう、自転車には少し重荷となりますがミニ三脚を担いでいつも走ってます^^
    日没直後の僅かな時間帯がこれからの季節も楽しみです。

  19. soraneko より:

    これからの季節は、このマジックアワーが楽しみで、夜明け前からツーリングに出かけるようになります。
    寒くなるのは勘弁なのですが・・・・・

  20. creeker より:

    夜明け前のマジックアワーも最高ですよね!
    最近早起きが苦手で、早朝ライドをほとんどしていないので、寒さが厳しくなる前にチャレンジできればと思ってます^^

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