紅葉の丹沢林道ライド(三廻部林道~秦野峠林道~丹沢湖)

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<秦野峠林道 小豆畑沢橋> 

2017年11月12日

犬越路への山岳アドベンチャーライドから1週間。

いつもとは違う強烈な筋肉痛がライド翌日から3日間も続いてしまい、獲得標高2,500m越えのコースをブランク明けに選択したことは、少し無謀でしたがいい意味で十分過ぎるほどの刺激を鈍った筋肉に与えることが出来て良かったです(笑)

今思えば犬越路隧道から神之川林道の路面ガタガタなダート道をMTBのようなサスペンションもない普通のアルミロードでダウンヒルして地面からの強烈な振動を肩と腕で吸収し続けたのでとてもダメージが残りましたが、ある意味とても冒険的で刺激的なコースだったのではと思います。

この週末もあれほどの荒れたダート道を走り切れたパナレーサー:グラベルキングで再び紅葉林道ライドへの誘惑に駆られたので、丹沢山塊の三廻部(みくるべ)林道と5ヶ月前にも訪れた秦野峠林道を走って来ました。

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日照時間が短いことを考慮して帰路は山北での輪行前提です。

輪行バッグに予備タイヤ1本と予備チューブ2本を大きなサドルバッグに詰め込んで8時30分に自宅を出発します。

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今日は一気に冬の様な寒さでした。

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R134で西進し湘南大橋(相模川)を渡ります。

朝9時頃の気温計は14℃

日中は太陽が出ている時間帯は暖かかったものの、後半曇り空に変わると凍えるほど寒かったです。

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湘南大橋から冠雪した富士山が良く見えました。

平塚市内に入ってから県道62号経由で平塚大橋より神奈川大学へ繋がる道を辿り秦野へ抜けることを試みます。

途中まではフラットな道で良かったものの、後半はアップダウンが多い道で早速ひと汗流しました。

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神奈川大学ロータリーで小休止した後は、再び坂道を登り遠藤原方面へ

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丹沢表尾根(塔ノ岳)と大山がくっきりと見えます

この後県道71号に出てから県道62号~R246と繋いで渋沢駅前より大倉方面へ右折

これから向かう丹沢方面はさっそく雲が漂い始めます。

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7-11秦野堀西店で休憩

自宅からここまで2時間が経過。

山で食べる昼食として、おにぎり2個、缶コーヒーロング缶、スニッカーズ1個を購入

これがこの日最後のコンビニ休憩となりました。

堀川交差点を左折して三廻部方面(表丹沢県民の森)へ進みます。

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四十八瀬川を渡ってから路地を右折してじわじわとヒルクライム

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長閑な光景です

しばらくなだらかに登って行くと中山峠方面との分岐点に到着

三廻部林道(表丹沢県民の森)方面はここを右折します

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みくるべ病院を右手にみながら登って行きます。

1kmほど進むと三廻部林道起点となります

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★三廻部林道のコーススペック

距離6.6km 最高地点の標高537m 平均勾配5%ほど

全体的にとても緩やかな林道で、蓑毛から続く浅間山林道のようなイメージでした。

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起点より少し進むと、表丹沢県民の森付近の分岐点に到着

この先には主に鍋割山登山者が利用する駐車場があるのですが、収容台数が少なくおそらく紅葉シーズンの週末ということもありキャパオーバーの車で溢れていました。

三廻部林道はここを左折します。

すぐにゲートがあり、その先も緩やかなこう配が続きます

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落葉がたくさんあり、まれに岩が紛れているので路面に注意して進みます。

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午前中は日差しが射し込んで暖かく絶好のヒルクライム日和[晴れ]でした

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緩やかなこう配が続きます

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小滝も楽しみながら

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せっかく南側の眺望ですが、手前の送電線が気になります…

いつの間にかピークは越えてしばらく下り基調に変わります。

全線舗装路により、下りはあっという間にスピードが出るのですが濡れ落ち葉の堆積区間が多いので、特にカーブではスリップ防止によりいつも以上に早めに速度を落とす必要があります。

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この辺りで軽快に登って来るローディとすれ違いました。

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やがて三廻部林道終点部へ

ここから秦野峠林道起点の寄大橋までは約600mほどの距離です。

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少し走ると真っ赤な寄大橋が近づいて来ました。

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寄大橋に到着 ここの標高は430mほど

近年の丹沢登山時には混雑を避けてここに駐車して起点にすることが多いのですが、今日もたくさんのハイカーらしき車で賑わっていました。

これより秦野峠林道のスタートです。

★秦野峠林道のコーススペック

距離約15km ピークは2箇所あり、一つ目のピークは林道秦野峠:標高740m、そこからいったん標高差120mほど下ってから再び150mほど登り返して二つ目のピークがブッツェ峠:標高775mとなります。

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勾配は全体的には6.5%程度ですが、2つのピーク間の底(標高620m地点)からは平均勾配9%前後となり、ところどころ12%勾配も出現します

また全線舗装路ですが、この山域は岩盤が脆く落石が多いため路面に岩が散乱している場所が多いので、今回は予備タイヤと予備チューブ2本を持参してのチャレンジです。

 

ネットによると一部区間は通行困難との情報でしたが、とりあえず行ってみて自己判断してから歩行するか場合により引き返すつもりで走りました。

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約5ヶ月前にこの秦野峠林道をチャレンジした際はパンクのリスクを考慮してタイヤだけがゴツイ廉価版MTBで訪れましたが、今回は先週の犬越路隧道から神之川林道の荒れ放題のダート道のダウンヒルを耐えてくれたパナレーサーのグラベルキング(700×26:ミックスパターン)でのチャレンジです。

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序盤は緩やかなこう配が続きます

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東側の山の紅葉もジワジワと…

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もう1,2週間ほど遅ければいい紅葉が拝めそうです

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それにしてもとても山深い

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なかなかいい雰囲気です

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菰吊橋に到着

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橋の右手はいい雰囲気 秘境感満載です。

このエリア特有の白っぽい岩が露出しています

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やがてヘアピンカーブに差し掛かり、その後もじっくりとヒルクライム

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やがて林道秦野峠に到着 石碑前で記念写真

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ここからの眺望 遠くに愛鷹山が見えました

これより先は仮設ゲートに注意書きがあり、自己責任で進みます

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ゆっくりとダウンヒル

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新緑のシーズンに来た時とはずいぶん雰囲気が違うな~

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ここは歩いてすり抜けます

2つのピークの底(標高620m)を過ぎると12%勾配看板が出現

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ゆっくりジワジワと高度差150mほど登り返します。

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左手には日影山(ブッツェ平)が近づいてきます

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ここが2つ目のピーク ブッツエ峠 日影山と秦野峠、伊勢沢ノ頭方面の登山道がクロスする地点です。

特に目立った案内板もない静かな峠です。

ブッツェ平という変わった名前の由来は南北朝時代の戦に敗れた武士達がこの地へ逃れたことから「武士平」と言われるそうです。

この付近で1名のハイカーと挨拶して走ります。

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ここからの区間は景色が良い!

でもあいにく西から雲が湧いてきて富士山は残念ながら見えず…

遠くに丹沢湖が見えます

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あとは輪行地点の山北までは下るだけなので気持ち的にも余裕を持ってダウンヒルと行きたいところでしたが、気温が予想以上に低すぎてまるで真冬のような寒さでした

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ところどころ紅葉が楽しめたのはプラスでした

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11.9%勾配の標識 小数点以下の標識って仁ヶ久保林道以来かな?

その後ろには倒木が…バイクを担ぎ歩いて越えました。

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次第に高度下げていくと丹沢湖も近づいてきます

やがて小豆畑沢橋に到着

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紅葉もイイ感じ。奥には滝が豪快に流れ落ちています。

今日は一眼レフ用のNDフィルターとミニ三脚を持参したので、遊び心でコンデジのスローシャッターで挑戦して撮影した1枚

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コンデジの場合だとシャッターを押す瞬間にどうしても振動が伝わってしまうので難しいものです。

身体がさらに冷えて来たので一気に下って秦野峠林道終点地点の丹沢湖畔の玄倉へ

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今日は紅葉シーズンの日曜日ということで、玄倉駐車場は満車、臨時駐車場も満車だったようで周辺道路にはさらに路駐の嵐でした(驚!)

たくさんのハイカーが玄倉林道(ユーシン方面)より歩いて戻ってくる姿を見掛ましたので、紅葉のユーシンブルーの人気ぶりも相変わらずの様です。

玄倉より丹沢湖畔北側を周回します

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玄倉川橋上より玄倉川方面 先週同様に水が濁っている分、神秘的でした

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この湖畔道路は一方通行(時計の反対回り)なのと自転車用路肩も広く比較的安心して走れます。

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丹沢湖の目的と言えばこのモミジロード 

先日の裕ぱぱさんの記事にも登場していたので、これを見るもの今日のプランのひとつでした。

真っ赤に染まりとても綺麗で奥にある駐車場からわざわざこれを見に徒歩で訪れる人も結構見掛けました。

左奥に見える橋は大仏大橋です。

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県道76号に出てから永際橋を渡り、丹沢湖を後にします。

トンネルを潜ってからしばらく下り基調の県道76号を走り道の駅山北で休憩

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予想通り店内は結構賑わっていたので、食事は我慢してそのまま山北駅へ向かいます

県道727号経由で嵐橋と紅葉を撮影

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その後谷峨駅に寄り道した後、一休食堂で遅いランチをと思っていたら日曜は定休日(残念!)

再び県道76号に合流し紅葉を楽しみながら山北駅まで走ります。

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山北駅に到着し自販機でミルクコーヒーを買って空腹感を満たしてから次発の始発電車に間に合わせるために、10分弱で自転車を分解して輪行バッグに収納します。

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ガラガラの山北始発2両編成の御殿場線に乗ってのんびり帰路に就きます

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暖房の効いたガラガラの電車に揺られながら、たまにはこうした輪行ライドもいいものだなあともの思いにふけっているうちに国府津駅に到着。

東海道線に乗り換えて最寄り駅に到着すると、数時間前まで秘境のような山深い場所にいたのにもかかわらず、明日からまた仕事なのかと、あっと言う間に現実に引き戻されました(笑)

今日もグラベル・キングでパンクもなく無事に完走出来たことは何よりですが、きっと運も良かったと思えるシーンもあったのであまり調子に乗らずに残り少ない紅葉シーズンを楽しんで行ければと思います。

■走行距離     78km

■獲得標高    1,405m

■消費カロリー  1,815kcal


コメント

  1. Jetstream より:

    またまた素晴らしい山岳コースのライドですね。いつも、素晴らしい脚力でリスペクト、と同時に羨ましい限りです。自転車があればやまのぼりでも林道区間で短縮できるしスパンも広がります。倒木や崩れてても自転車だったら抜けられるし・・折り畳みの電動自転車でもあればいいですね。
    北多摩から丹沢はなぜか遠く感じますが圏央道で抜ければ早く行けるかもしれません。

  2. achami より:

    落ち葉も多いようですが、お目当ても紅葉も堪能されたようで^^
    近々、この近辺に登る予定です。紅葉まだ残ってるかな〜。

  3. creeker より:

    Jetstreamさん

    山に入ると普段と違ってパワーが湧き出るのは本当に不思議なものです(笑)
    倒木や崖崩れがあるのは山歩きでは普通にお目にかかれるシーンなのでササッと担いで乗り越えました。
    山深い場所でいろいろな光景を楽しめるという意味では、登山と自転車はまったく一緒ですよね!
    これから冬を迎える丹沢もなかなか楽しめると思いますので是非訪れてみて下さい!!

  4. creeker より:

    achamiさん

    丹沢の紅葉は、標高700m前後では11月下旬が一般的に見頃ですよ!
    この日も数多くの人が山に登られていたようですので、穴場的な紅葉も楽しめる登山道がおススメです。
    私も空気の澄んだ真冬の丹沢は良い景色が眺められるので結構登っております。

  5. majyo より:

    やはりあのダートのロングコースは筋肉に大いなる刺激を残したのですね。
    それもまたよしというファイトに拍手
    落ち葉ですが路面の悪さを隠してしまうので要注意ですね。
    そして滑りませんか?
    パンクも直せない私は、記事を拝見して、すごいなあとしか言えません。
    坂道は歩く方が楽ですもの

  6. creeker より:

    majyoさん

    先週の犬越路から神之川林道へ下りでの肩・腕への振動は身体の芯まで響いた感じで筋肉痛のひどさは予想以上でした(苦笑)
    落葉の下は湿っていたり、泥があったりでスリルがありましたが、今回もタイヤのグリップ力に救われた感じがします。
    パンクしてもいいように予備タイヤまで担いで走ると、ある意味開き直ってギャンブル的な走りになりがちなので、気持ちの持ち方も変わってしまいますね(笑)

  7. johncomeback より:

    コンデジとは思えない素敵なお写真ですね(*’-‘)b

  8. kuwachan より:

    もみじロードの紅葉、目が覚めるような赤ですね。
    わざわざ足を延ばすのも分かります。

  9. creeker より:

    johncomebackさん

    本当は山の時は一眼レフを持っていくのですが、重いので自転車の際はなるべく軽量化によりコンデジで頑張ることにしています。

  10. creeker より:

    kuwachanさん

    この季節の僅かな期間を楽しませてくれる紅葉のありがたみを感じます。
    旅行も同じかと思いますが行く価値があると思った場所は多少疲れていても足を運んで良かったと思えることが大半だと感じます。

  11. T1957 より:

    Oh!! 秦野峠は、なんとか行けたのですね!
    私は、林道情報を見て諦めてしまいました。
    丹沢湖のモミジもピークのようですね。今年も見逃してしまい1年待ちです。

  12. creeker より:

    T1957さん

    秦野峠林道はとりあえず行くだけ行って最悪歩けばいいかという思いで走りましたが、無事に通り抜けることが出来ました。

    奥秩父の紅葉はとても見事ですね!
    岩稜帯の独特の地形の奥秩父にも久しぶりに脚を運びたくなりました

  13. やっかマン より:

    丹沢の紅葉もいい感じですね!実はこの土曜日に紅葉を見にユーシン渓谷を歩こうと思っておりましたが雨の予報で断念しました(;´д`)トホホ

  14. creeker より:

    やっかマンさん

    雨によりユーシンは残念でしたが、もう少しは紅葉が楽しめると思います。
    早くも真冬並みに寒くなりそうですので山方面は朝晩の道路の凍結に注意ですね…

  15. 丹沢湖 より:

    丹沢湖

  16. 赤川陽 より:

    松川佑依子

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